アジア大学サッカー3チームが沖縄に集結

3月4日〜7日の4日間、この沖縄に台湾・マカオ・香港の大学サッカーチームが集結する。

これは、僕らが企画している「東アジア沖縄国際交流大学サッカー大会2016」に出場する3チームのことなのだが、これがいろいろ面白い展開になってきている。


1、アジアからの沖縄の注目度

今回が第3回目の大会となるのだが、過去第2回は「台日沖縄国際交流大学サッカー大会」という名称を使用していた。

(台)は台湾、(日)はもちろん日本、この2カ国のチームが沖縄で国際交流を図るサッカー大会だった。ところが、台湾の関係者による沖縄の噂は海を越え、「沖縄行きた〜い!!!」というアジアのサッカーマンが、次々と参加希望を表明してきたのである。


すでに、外国人観光客が増加している沖縄だけに、沖縄のイメージもある程度伝わっているのだろう。それがサッカーの遠征でいけるというのだから、選手も指導者もワクワクである。この様な、沖縄の地理的優位性や魅力を存分にPRしたスポーツ大会は多くはない。

2、他言語チャンプルー(ごちゃまぜ)な交流

今回参加する地域は、それぞれの歴史的背景もあって、多くの言語が必要となってるくる。

日本はもちろん日本語であるが、沖縄は米軍基地の関係もあって、英語に馴染みが深い。台湾は台湾語と中国語(北京語)、香港はイギリスの植民地だったことから、中国語(広東語)と英語、マカオも中国語(広東語)とポルトガル語と、それぞれの歴史的背景から、大会は多くの言語が飛び交うことが予測される。


これらを不安視する見方もあるが、運営側には英語やポルトガル語ができる人間もおり、また台湾に留学している沖縄の学生も一緒に帰ってくることから、運営面の心配はなさそうだ。


逆にこれだけの言語が飛び交うイベントもなかなかないと思うので、交流を行う県内4大学の学生達には、思う存分世界との交流を体感してもらいたい!


3、大会出場選手のレベルアップ

2013年は苦しみながら、2014年は圧倒的な強さで毎年8月に台湾で行なわれる東アジア国際サッカー大会を優勝した琉球代表。この琉球代表のメンバーを毎年この大会に出場した選手の中から多く選出しているのだが、この大会で琉球代表にやぶれていることもあり、台湾のチームもマカオのチームも決して沖縄に観光気分ではやってこない。むしろアウェーでも勝ちに来るガチンコの戦いが予想される。

迎え撃つ今大会2連覇中の沖縄国際大学も、昨年の九州リーグでの苦しい戦いを経て、新チームで臨む今大会は、来年度に向けた大事な試合になる。

この様な真剣な戦いの中で、短期間だがかなりのレベルアップが望める大会になっており、実際に台湾の大学チームからは、チャイニーズ・タイペイのA代表やオリンピック代表に選出された選手もでるほどである。


過去2回の大会の中で、沖縄を離れて台湾に留学したもの、また国の代表に選ばれるもの、外国でプロ選手になるものと、選手達のキャリアにもこの大会が大きな影響を与えることがわかってきた。


そしてサッカーのレベルアップだけでなく、この社会にでる目前の大学生に対し、国際経験を積ませたいと、大会にご支援していただける企業も増えてきている。

また、この大会への支援をきっかけにアジアでのビジネスチャンスを広げている企業もある。

スポーツを通した国際交流というものを活かし、県内企業が新たな国際人の発掘、企業の海外展開など、県内企業の発想も国際化してきている。

ボーダレスな現代社会において、日本国内も思う様に体感したことのない沖縄の学生達が、日本を飛び越えて、アジアの国々と対等に渡り合えるメンタリティーを身につけることができたら、スポーツのみならず沖縄の社会全体に及ぼす影響も小さくはないはずだ。


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