NPO活動を始めたワケ!!〜営利を目的とした、非営利活動とは〜 Vol2

昨日は、NPO法人って何?ってことをチョー簡単にお話ししました。

簡単に書きましたが、実際に設立するには、通常の株式会社や一般社団法人が一月弱で設立できるのに対して、NPO法人は約6ヶ月程度県とのやりとりを行ったり、揚げ足取られたり(笑)かなり面倒です!

まぁでも法人は、作るより継続することが大変なので、継続していく段階で予想される大変なこと、お金のこと、人間関係のことなどなど、しっかりと話し合える時間があるのはいいことだけどね~

※作りたい!って人お声かけください。様々な問題などアドバイスして設立までサポートしますよ!その後協力関係を結びながら、互いに活動を広げられたいいですね♪

さて、本題。

なんで僕がそもそもNPO法人を設立しようと思ったか?です。

これにはこんな物語がありました・・・

2006年3月、ある通信制高校サッカー部の指導を依頼されました。たった2名からスタートしたサッカー部が、4人になり、新入生や転校生でやっと11名そろい、試合ができるようになりました。

そして夏のインターハイ。昨年の大会は、二桁失点の末一回戦敗退だったチームが、次々と勝利し、見事初優勝を飾ったのです。

文字にするとあっという間ですが、そこまでいくのには数々の奇跡がありました。

(これはいつか必ず本にしたい!)

ぼくが、指導を依頼された3月にこんなことを言われました。

「3年生最後の大会で優勝して、最高の思い出を作りたい!」

ぼくは、目標を達成した生徒達を誇らしく思いました。そして、そこまでの道のりを頑張った自分自信も本当に誇らしかった。

しかし、こんな残酷なことが待っていたのです。。。

それは、日曜日に優勝した選手が翌日登校してきたときの話でした。

ぼく:「おはよう!昨日は良かったね~家族はなんて言ってた!?」

選手:(なんだか浮かない様子・・・)

ぼく:「どうした?なんかあった?」

選手:「俺全国大会行かない!(今にも泣き出しそうな顔)」

ぼく:「はぁ???どうした何があったの??」

彼から話を聞くとこうだった。

優勝した後、帰宅し家族に「俺優勝したよ!全国大会に行けるんだよ!」と話したら、何も話を聞かずに「うちにそんところ行かせる金はない!」と言われたそうなんです。

もちろん、島嶼県沖縄では、九州大会にいくのにも全国大会に行くのにも飛行機で行きますし、前泊後泊は当たり前で、よその県に比べてかなりのお金がかかります。

しかし、彼はそんなことよりも先に、

「おめでとう!よく頑張ったね!」

って言って欲しかっただけなんです。中学や高校そして家庭で色んなことがあり、それぞれワケがあって普通の高校に行けず、彼らなりにモヤモヤしながらも過ごしていた高校生活の中で、自分の大好きなサッカーで、一生懸命努力し、その努力が報われたことを一番に家族に話したかった、そして褒めて欲しかったのです。

ぼくは、もの凄く落ち込みました。自分が指導し、余計に彼らを傷つけてしまったのではないか?もし準優勝ならいい思い出のままで終わったのではないか・・・

でも過去の結果を変えることはできません。

ぼくは、決心しました。遠征費を自分たちで稼ごうと考えたのです。遠征費の寄付やサポーターを集い、数十万円ものお金が集まりました。しかし、まだまだ足りません。

ぼくの会社のPLUSNINEがスポンサーになり、PLUSNINE CUPというフットサル大会を企画し、ぼくの会社からスポンサー料の数十万、そして大会参加費の数十万、そして当日の物販での数十万円を集めることができ、合計で150万程度あつまりました。

しかし、まだまだお金は足りません。。。

そこで、一度は諦めましたが、最後の手段である保護者の皆さんにお願いをしてみることにしました。

保護者会を開催し、全生徒の保護者に集まって頂きました。

そこでぼくからこんなことをお話しさせてもらいました。

「今回、昨年1回戦負けのチームが優勝しました。多分これは奇跡だと思います!(保護者から笑い声&じゃわざわざ全国行かなくてもいいんじゃないの~的な空気)

しかし、彼らは奇跡を起こしてもいいだけの努力をしました。その努力を見てきた先生方や仲間たちに彼らを笑う人はいません。今度は、保護者の皆さんが奇跡を起こすために努力をする番だと思います。それぞれ、なんらかの事情があってこの学校にきていることは承知しています。しかし、いま子供達の努力に大人が努力で返してあげないと、子供たちとの関係は修復できないと思います。もう高校生になり、きっとこれが親ができる最後の支援になるかもしれません。これを逃さず子供たちの為に、子供たちとの絆の為に大人の皆さんが努力してくれませんか?」

保護者の皆さんは、快くこの願いを聞いてくれました。もちろん家庭によってバラバラですが、とても生活費の中で遠征費を捻出することができない家庭もあります。そこで、保護者の皆さんで資金造成の為にお米を販売してもらい、残りのお金を作ってもらいました。

なんとか全国大会に出場することがチームですが、結果は1回戦負け。

ぼくは、保護者の皆さんや協力してもらった人たちに合わせる顔がないと自分を恥じました。

しかし、沖縄に戻った僕らに協力者保護者の皆さんは、本当にあたたかい声をかけてくれました。「結果ではなく、また次の目標を持つきっかけをつくってくれたことに感謝している」「彼らが何か一生懸命になるきっかけを作ってくれてありがとう!」というような声でした。

しかし、本当にありがたいお言葉ですが、ぼくは本当に不思議でした。

それってみんな当たり前じゃないの?

一生懸命がんばるのってあたりまえじゃないの?

みんな目標もなく生きてるの?

でも、これはあたりまえじゃなかったのです。

そこでぼくは思いました、生活の格差があるのはしかたない、しかし子供達がみる夢に格差があってはいけないのではないか?ということです。

お金がないから頑張れない、頑張り方がわからないというのは違うと思います。

しかし、子供達は家庭環境は選べません。その家庭環境の中で、育ってしまうとそのような体質になってしまうこともあるのです。

こういうことがあり、ぼくは今回のフットサル大会や遠征費集めなどの活動をNPO法人を設立してやろうということを思い立ちました。

「地域の大人が地域の子供を応援する。」というスローガンのもと、環境(街・家庭・自然)整備のお手伝いを行いたいと考えたのです!

でもなんで、ぼくがこんかことするの?メインの仕事はどうするの?(スポーツや音楽)ということを言われることがあります。

それについてはまた次回書きたいと思います。ここが一番大切なところなんですよ~!!


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