日本サッカー協会が本気になった障害者サッカー。
岐阜を訪れていました。その目的は、日本障害者サッカーのキーマンお二人にお会いすることだ。
そのキーマンの一人は、電動車椅子サッカー元日本代表監督の浅岡さん。
そしてもう一人が、日本脳性麻痺7人制サッカー協会理事の栗本さんだ。
二人の共通点は「岐阜県民」ということである。
この日は、私も理事として微力ながら活動している、IGSユニバーサルスポーツクラブ(運営:一般社団法人Infinite Gifts of Sports)http://igspo.jimdo.com の代表理事石原と私、そしてキーマンであるお二人と4名での会食となった。
一つ意外だったのが、障害者サッカーの日本を代表するお二人が、こんなに近くに住んでいながら初対面だったということだ。
あまり詳しくない方のために、簡単に障害者サッカーについてサッカーについてお話する。
現在世界中には、サッカーと名がつく競技が多く存在する。その中でも、障害者が行う各種サッカーを障害者サッカーと呼ぶのだが、近年この障害者サッカーの普及・発展の為に、日本サッカー協会が音頭を取り、それぞれの競技団体が交流を図り、東京パラリンピックや国際競技大会での成績アップや、活動支援を得られるように体制を整えているのである。
その中心として活動している団体の競技種目が、
・アンプティサッカー(上肢、下肢の切断障害)
・ブラインドサッカー(視覚障害)
・デフサッカー(聴覚障害)
・CPサッカー(脳性麻痺)
・知的障害者サッカー
・ソーシャルフットボール(精神障害)
・電動車椅子サッカー(電動車椅子によるサッカー)
上記の7種目である。
これらの障害者サッカーをIGSユニバーサルスポーツクラブ(岐阜県)、ナインプロモーション沖縄(沖縄県)でもドンドン普及させようということで、お二人にお集まり頂いて、話を聞いた。
私は、CPサッカーについては少し携わっていることもあり、多少の知識があるが、電動車椅子サッカーは、私がFC岐阜(J2)に在籍中、数回クラブと岐阜の電動車椅子サッカーチーム「Wings」の交流会で拝見させて頂いた程度だったので、競技を見ての率直な疑問から、競技のルールや奥深さについて教えて頂いた。
一度やったことのある方ならおわかりだと思うが、この電動車椅子サッカーかなり難しい。
まず思い通りに車椅子をコントロールすることができない。微妙に行き過ぎたり、回転しちゃったり、ふざけてるの?と笑いたくなるくらいだ。
そんな競技の話から、話題は日本サッカー協会が音頭を取っている、この障害者サッカー団体の連携や、それぞれの団体の状況などにうつった。
今回かなりのスピード感で、日本サッカー協会は競技団体のサポート・取りまとめを行った。それには多くの人が評価していることだろう。もちろん私も同感である。しかしその中で、今までほとんどボランティアで活動していた団体にとって、団体の法人化や理事の選定、今後他の団体と足並みを揃えながら活動を進めていくというのは、少しハードルが高かったらしく、やはりそれぞれの団体で起きている摩擦や捻れなど多くの問題が山積みのようだ。
しかし、これは決して悪いことではない、今まで「想い」でやり過ごしてきたことを、課題としてしかりと浮き彫りにし、少しずつその解決に取り組めばいいのだ。
そこでもう一つ課題なのが、今度は日本サッカー協会の方針に対して、各都道府県協会がついてこれていないということだ。まだまだよその状況を見ていたり、そもそも障害者への理解がないので、この案件をどう扱うのかということがまだ明確になっていない県がほとんどだということである。
幸い、私が住む沖縄県サッカー協会は、この日本協会の動きにスムーズに対応して頂き、「沖縄県サッカー協会障害者サッカー特別委員会」という組織を設けて頂けたのだ。私はその委員長という大役を受けてしまったので、今回この様に沖縄県内でまだ普及していない競技種目について勉強しに来たということである。
NPO法人ナインプロモーション沖縄とIGSユニバーサルスポーツクラブでは、この各県それぞれの競技団体や協会とこれからスポーツをしてみたい、すでに参加している方を結びつけ、環境を整備していきたいと考えている。その為にまた引き続き、地元での選手のサポートや、競技団体のサポートも行っていきたいと考えている。
下の写真は、今年2月に琉球銀行さまのサポートで行われた、NPO法人ナインプロモーション沖縄主催で行った、CPサッカー元日本代表河野さんの講演会&CPサッカー体験会の様子である。皆さんももし周りに障害を持って、これから何か始めたい!と思っている方がいたら紹介してください!よろしくお願します!
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NPO法人ナインプローモション沖縄ページ
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